Soramichi's blog

Some seek complex solutions to simple problems; it is better to find simple solutions to complex problems

空撮の壁

まえがき

壁 Advent Calendar 2021 の22日目です(埋まっていた枠を空けてくれたあざら氏に感謝)。 今日はドローンで空撮して遊んでみた話を書きたいと思います。

機種選択の壁

まずはドローンを買わないといけませんが、そこでぶつかるのが機種選択の壁です。 ドローンはいまや一大産業(?)なので様々な企業から様々な機種が出ているようです。

機種選択にあたり重要になるのが規制の壁です。 自分が修士学生だったころは特に規制もなくみんな好き放題にしていたと思いますが、 最近ではドローンの数や事故が増えて規制が厳しくなっているようです。

国土交通省のルールによると、200 g 以上の機種には以下のような様々な規制があります。

  • 人口密集地区の飛行禁止(飛行させたい場合には国土交通大臣の許可が必要)
  • 人や建物から 30 m 以上の距離を確保する(そうでない場合には国土交通大臣の許可が必要)
  • その他色々

人口密集地区の定義がよくわかりませんが(調べてない)、おそらく東京の住宅地では無理でしょうし建物の中で飛ばすのも 2 つ目のルールから無理です。 そこで初心者がドローンを買う場合には 200 g の壁を越えないものを選ぶことになります。 200 g を越えなければ「無人航空機」にあたらないただのおもちゃという扱いになるようです。

いろいろ調べたり価格.com を見たりした結果、DJI 社の MAVIC MINI という機種を購入しました。 初心者なので細かい違いは説明できないのですが、初心者が空撮をしたい場合はとりあえずこれを買っておけという機種のようです。 重量は日本仕様では 199 g に抑えられています(その代わりバッテリー容量が減らされている)。

f:id:sorami_chi:20211222200624j:plain 購入したドローン

f:id:sorami_chi:20211222200627j:plain 収納のために羽の支えを畳んだ様子

f:id:sorami_chi:20211222200911j:plain 飛んでいる様子

空撮場所の壁

購入したら次はどこで飛ばすかが問題になります。 200 g の壁を越えないものを購入したので室内で飛ばしてもいいのですが、今回したいのは空撮です。 東京の上空から空撮するのは法律上よくても別なところから文句を言われそうなので難しいです。

そこで今回はとあるど田舎にある祖父母宅で飛ばすことにしました。 どれくらい田舎かというと、隣の家は数十メートルも先、最寄りのお店は車で制限速度いっぱいで走って15分かかるようなところです。 (なので実は 200 g の壁を越えてもよかったのですが、初心者向けのものはそもそも越えないものしか売っていません。)

以下が空撮した写真です。素人なので飛ばすだけで精一杯 & 楽しくてあまりいい感じの写真は撮れませんでした。

f:id:sorami_chi:20211222201829j:plain 田舎です

f:id:sorami_chi:20211222201815j:plain 田んぼです

f:id:sorami_chi:20211222201822j:plain 溜池です

さらなる規制の壁

「機種選択の壁」で 200 g 未満であればめんどくさい規制を受けないと書きましたが、 実は来年からより厳しい規制の壁が登場してしまうことになりました。

2022 年の 6 月 20 日から、100 g 以上のドローンは登録しないと飛ばせない、 しかも登録は有料という初心者が思いつきではじめるにはかなりめんどくさいことになるようです。 詳しくはこちらに記載されています。

政治の壁

ちなみに今回購入したドローンの製造元である DJI 社ですが、 購入した数日後にアメリカの投資禁止リストに入れられてしまいました

本機種の操作にはスマートフォンとコントローラーを接続する必要があるのですが、 もしかしたら今後アプリが公式ストアから ban されるというようなことが起こってしまうかもしれません。

終わりに:購入の壁

今回無事に計画通り空撮を楽しみ、壁カレンダーに参加することができました。 ドローンは通販で購入したのですが、実は最初は秋葉原のヨドバシあたりで買おうと思っていました(店頭のほうがオススメ等を聞けるので)。 しかし週末にヨドバシに向けて移動しはじめたところ、昼食を取ったところで疲れてしまいまぁいいやと家に帰ってしまいました。 もしそのまま購入に至らなかった場合には今回は購入の壁を越えられませんでしたというネタで誤魔化そうと思っていました。