Soramichi's blog

Some seek complex solutions to simple problems; it is better to find simple solutions to complex problems

Contribute to be contributed

前置き

研究留学 Advent Calendar 2019 - Adventar の21日目の記事を1か月遅れで投稿します。

今回はスイスの ETH Zurich にちょうど半年間(2019年4月6日〜2019年10月6日)滞在しました。 最初にスイス行く際に入国書類で詰みかけた話、物価がやたら高くてびびった話、スイスのドイツ語が普通のドイツ語とかなり違う話は下の3記事に書いてあります。

sorami-chi.hateblo.jp

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本題

今回の記事で伝えたいのは、 "Contribute to be contributed" ということです。分かりやすく言うと、滞在先で積極的に contribute するとその後自分に返ってきて嬉しいぞ、ということです。別な言い方をすると、短い滞在期間で目先の成果を出す以外にも将来に繋がるコネクションづくりをすべきではないか?ということです。積極的に contribute していれば多くの人と議論する機会が増え、帰国後に特定の research topic について議論や共同研究をしたり、論文を書く際にコメントを貰うことがとてもやりやすくなります。すると例えば半年間の滞在でその後何年も役立つ(かもしれない)協力関係を築くことができます。せっかく行ったのにチームの他の人が何をしていたかよく知らない、自分が何をしていたかも知られていない、ではもったいないです。

「コネクションを作る」というと苦手意識がある人もいるかもしれませんが、お互いに研究者なので普段の研究活動で contribute していれば自然とコネクションはできます。具体的には以下のようなことです。

  • seminar や reading group で積極的に質問する。最初は気恥ずかしいかもしれませんが3回目くらいで慣れます。
  • seminar で積極的に発表する。滞在最後の発表はだいたい要求されるかと思いますが、滞在の最初にもチャンスがあれば今までどんなことをしてきたかを発表させてもらいましょう。
  • 1 vs. 1 の議論を積極的に行う。特に「滞在最初で自分が何をやるかまだ具体的に決まっていない時」と「自分より後に新しく来たメンバーが何をやるかまだ決まっていない時」がチャンスです。滞在先のボスだけでなくなるべく多くのメンバーと議論しましょう。
  • Slack などで議論があれば思ったことを積極的に発言する。例えば "why?" とか "which paper?" などの簡単なものでも、そこから議論に発展した場合に中に入りやすくなる効果があっていいと思います。

前回の記事

今回はどうやって contribute して将来に活かすかを書きましたが、前回(海外留学を楽しくするコツ - Soramichi's blog)は「海外留学でどうやって友達を作るか」を書いています。興味があれば参照してください。